結論から言います。
私は、若いうちにある程度お金を稼いで、その後はそのお金で配当をもらったりある程度余裕を持ちながら、人生を生き抜くという選択をしています。
「そんなの一部の頭や運の良い人だけの話でしょ?」
「そもそも実家が金持ちじゃないとそんなにうまくはいかない」
と思った方にこそ、今日の記事を読んでいただきたいと思います。
<以前の記事>
【本要約】いわゆる「当たり前の幸せ」を愚直に追い求めてしまうと、30歳サラリーマンは、年収1000万円でも破産します | 自称サイドFIRE かもめんのブログ (kamomen.com)
富裕層入りしたので、今後の投資戦略を考えてみることにした | 自称サイドFIRE かもめんのブログ (kamomen.com)
データ上、学歴と年収は直結する
まず私が考えているのが、皆さん、そんなに目的意識をもって大学に行っていますか、ということです。
確かに、以前読んだ本「いわゆる「当たり前の幸せ」を愚直に追い求めてしまうと、30歳サラリーマンは年収1000万円でも破産します」では、大卒と高卒だと、年収で7000万円もの開きがあることが示されていました。
<学歴と生涯賃金の比較>
大卒男子 | 2億8398万円 | 大卒女子 | 2億3712万円 |
高卒男子 | 2億1411万円 | 高卒女子 | 1憶3464万円 |
実際に2020年に独立行政法人 労働政策研究・研修機構が発表したデータでも、
ユースフル労働統計2019 ―労働統計加工指標集―|労働政策研究・研修機構(JILPT)
上記とほぼ同じ感じで、学歴により大きな開きがあります。
データ上、学歴よりも企業規模の方が重要である
しかし、学歴というわかりやすい切り口で切ってしまうと、「やっぱり大学に行かないと!」と思い、無理にでもどこかの大学に入れなくてはと思ってしまいますが、企業規模で見てみると、景色は大きく変わってきます。
一番上のグラフは、学歴ごとの生涯賃金のグラフで、確かに、大卒男子2.7億円 高卒男子2.1億円と大きな開きがあります。
しかし、企業規模で見てみると、このような順位になります
<男子の年収>
1 | 大卒 | 1000人以上 | 3億円以上 |
2 | 中卒~高専卒 | 1000人以上 | 2.5億円 |
3 | 大卒 | 100~999人 | 2.5億円 |
4 | 中卒~高専卒 | 100~999人 | 2億円 |
5 | 大卒 | ~99人 | 2億円 |
6 | 中卒~高専卒 | ~99人 | 1.9億円 |
こうしてみると、確かに大卒であることで年収は上がりやすいことがわかりますが、一方で、大卒かそれ以外かよりも、とりあえずどれだけ上手に大企業に潜り込めるかに注力した方が良いのではないかと思えてしまいます。
イメージとしては、現代では多くの方が大卒資格取得レースに臨んでいるような状況ですが、そこの下位グループで結果として中小企業(=年収低い企業)に属してしまうよりも、そこから一歩離れて、とにかく企業規模を追えるような立場で就職を目指した方が、効率的なのではないか、と思います。
※もちろん、勉強が得意なら大卒を目指した方がいいと思います。その方が大企業に入りやすいです
※中小企業は全てダメといっているワケではありません。小さい規模で高い志でやっている企業、さらにそれで多くの収入を得ている企業があることは百も承知です。
高卒でも大企業に入れます
こちらはトヨタのコース別採用数を表したものです。
ざっくり、大卒の事技系社員が約400人に対して、技能職(生産現場職)が約600人採用されています。
もちろん技能職が全員高卒であるとは限りませんが、大卒よりも現場職の方が多いという現実を見る限り、無理やりどこかの大学に入って、大卒だからという理由で無理やりリクナビや就職課に頼ってそれっぽい就活をするよりも、どこかでトヨタ等の自動車メーカーに入ることを目指す、というのはものすごいアリな選択肢なのではないかと思います。
今回のメインテーマ:大企業に入れなかった場合の選択
前置きだけで2000字も書いてしまいましたが、今日の本題は、「大卒でも高卒でも、大企業に入れなかったらどうしたら良いか」です。
改めて前提条件を書き出してみましょう。
大卒 | ~99人 | 2億円 |
中卒~高専卒 | ~99人 | 1.9億円 |
いわゆる小規模な企業ですと、大卒でも中卒・高専卒でももはや年収に大きな違いはありません。
もし自分がこの辺りの層にしかアプローチできなそうだなと思った時、私は、「下手に正社員にこだわりすぎずに、わかいうちにある程度しっかり稼いでお金を貯めてしまうこと」をおススメします。
最低時給は1000円だけど、最低年収400万(家賃不要)は可能
よく、最低時給は1000円だとか、1500円に引き上げろ!等といった主張を目にすることがあります。
が、とりあえず私が主張したいのは、35歳以下の最低年収は400万円(しかも家賃は不要)はそこまで難しくなく実現できるということです。
それは「期間工」をやるということです。
期間工をやればこんな感じで年収をgetできる
1.スバル 【公式】SUBARU従業員(期間工)求人サイト (subaru-kikan.com)
初年度年収:412万円
寮:無料
食費:1日1000円で3食食べられる
正社員登用:アリ
2.トヨタ トヨタ自動車期間従業員募集 (sftworks-kikan.com)
年収:420万円
寮:無料
食費:1日2000円で3食
正社員登用:5年間で1200人弱
3.クボタ 株式会社クボタ筑波工場 期間従業員募集 公式ページ (kubota-tukubafactory.com)
初年度年収:500万円以上
寮:アリ
食費:工場の食堂は無料
正社員登用:アリ
正直、期間工に合格するためであれば、難しい知識やスキルは不要と言われています。
また、各社正社員登用実績もあり、特にトヨタだと1200人もの正社員登用があるとのこと。
「正社員」というものに拘って、無理して大学に行ったり、無理して若いうちに低賃金で働くことを考えると、若いうちから期間工でガッツリ稼ぎながら、正社員を目指すという生き方も悪くないのではないかと思ってしまいます。
収入比較:高卒期間工と大卒正社員
では、高卒期間工と大卒正社員がどのくらい収入に差がでるか
以下の前提条件でざっと資産してみました。
<高卒期間工>
手取り350万円で、3年に1度満期慰労金で+80万円になる
<大卒正社員>
18~21歳は学費で年100万
22歳から新卒で手取り300万スタート、その後年15万円ずつ昇給していく
結果は以下の通りになります。
年齢 | 高卒期間工 | 大卒正社員 |
18 | 350 | ▲100 |
19 | 350 | ▲100 |
20 | 430 | ▲100 |
21 | 350 | ▲100 |
22 | 350 | 300 |
23 | 430 | 315 |
24 | 350 | 330 |
25 | 350 | 345 |
26 | 430 | 360 |
27 | 350 | 375 |
28 | 350 | 390 |
29 | 430 | 405 |
30 | 350 | 420 |
31 | 350 | 435 |
32 | 430 | 450 |
33 | 350 | 465 |
34 | 350 | 480 |
35 | 430 | 495 |
収入計 | 6780 | 5565 |
35歳時点で、高卒期間工は6780万円、大卒正社員は5565万円の収入です。
大卒正社員は学費がかからなかったとしても収入は約6000万円。
35歳までの高卒期間工より800万円ほど低い計算になります。
期間工は資産形成も非常にしやすい
期間工の強みはとにかく支出を抑えられる!!家賃と食費を極限まで抑えられるので、貯金がとにかくしやすい環境にあります。
家賃がゼロというのは非常に強いです。それだけで年収100万円くらいの価値があるといっても過言ではないでしょう。
例えば、毎月以下の通りお金がかかるとします。
家賃:ゼロ
食費:5万(1000円/日・5000円/月の飲み会と仮定)
通信費:1万(携帯で比較的高額なプランの契約が可能)
趣味:3万
これだけかけても、月間9万円=年間で110万円で生きていけます。
350万円-110万円=240万円/年 を貯めていくことができます。
実際、色々と出費もあるでしょうから、そのうちの半分の120万円/年を投資に回すとします。
そうすると、35歳までにこれくらい貯まることになります。
年齢 | 投資額(120万*3%) |
投資額(120万*4%)
|
18 | 120 | 120 |
19 | 244 | 245 |
20 | 371 | 375 |
21 | 502 | 510 |
22 | 637 | 650 |
23 | 776 | 796 |
24 | 919 | 948 |
25 | 1067 | 1106 |
26 | 1219 | 1270 |
27 | 1376 | 1441 |
28 | 1537 | 1618 |
29 | 1703 | 1803 |
30 | 1874 | 1995 |
31 | 2050 | 2195 |
32 | 2232 | 2403 |
33 | 2419 | 2619 |
34 | 2611 | 2844 |
35 | 2810 | 3077 |
毎月、趣味に3万円、予備費に10万円を使いながら、35歳で2800万~3070万円も貯めることができます!!!
大卒正社員だと、寮費無料や格安の食堂等がどうしても使いづらいため、正直、収入の大半が生活費で消えてしまう方が少なくないでしょう。(実家生活している可能性等もありますが)
そう考えると、安定した収入を得られながら、支出を削りやすい期間工の強さがよくわかると思います。
問題は35歳以降のキャリアプラン
こうなってくると、問題は35歳以降のキャリアプランです。
正直、期間工は年をとればとるほど、年齢で切られることが少なくないようです。
一番の理想は、そのまま自動車メーカーの本採用に流れることですが、現場との相性もあるので、正直難しいところがあるかもしれません。
ただ、35歳までに5社くらいは経験できるハズですので、正社員登用が多いところを狙っていくとひっかかりやすいかもしれません。
真面目にキャリアを構築したいということであれば、例えば2年ほど使って、看護師や理学療法士をとる等をしても良いかもしれません。3000万円あれば、2年ほど新しい何かを学ぶ期間を得ることも十分できるでしょう。それくらいの大金です。
それ以外でも、3000万に手をつけなければ、4%の利回りで年間120万円が手にはいります。あとは年収300万円の仕事を得ることができれば、そこそこの生活は送っていくことができると思います。
3000万円の資産というのは、それくらいの強さです・・・!
その大学、本当に意味ある?そのキャリア、本当に意味ある?
今日は、若いうちに無理に行きたくもない大学に行って、正社員という地位に固執してお金も貯められない状態に陥ってしまうより、ある程度若いうちにお金を稼ぐことで、しっかり資産を構築すれば、その後の人生はかなりラクになるということをお伝えするつもりで書きました。
自分が卒業までに500万円もかけなくてはならない大学って本当に行く必要があるのか。
ただ正社員という立場を得るための仕事って、どうしてもしがみつかなくてはならないものなのか。
多くの人とは違うキャリアを歩むことは大変かもしれませんが、「資産」という観点でキャリアを考えると、選択肢として悪くはないのではないかなと思いました。
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【本要約】いわゆる「当たり前の幸せ」を愚直に追い求めてしまうと、30歳サラリーマンは、年収1000万円でも破産します | 自称サイドFIRE かもめんのブログ (kamomen.com)
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↑私かもめんは老後資金をidecoの米株インデックスで準備しています↑
↑私は家族人数分NISA口座を開設して、その範囲内で株式投資しています↑
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