【本要約】いわゆる「当たり前の幸せ」を愚直に追い求めてしまうと、30歳サラリーマンは、年収1000万円でも破産します

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こちらの本、2014年に書かれたものだそうですが、リベ大ブームとかより前から、そして1000万円では幸せになれないという昨今の謎のTwitterでの嘆きとかより前から、1000万円程度だと生活厳しいよ、と警鐘を鳴らしてくれています。

そしてそして何より私が一貫して言っていることとだいたい同じようなことを言っていてとても共感できたので、今日は本の内容をまとめて紹介してみることにしました。

本はコチラ
ちなみに結構人気の本なのか、私の住んでいる自治体の図書館に置いてありましたので、まずはそちらで探してみても良いかもしれません

 

 

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この本の主張

超ざっくり言うと「みんなお金を使いすぎています。『自分は普通に暮らしている』と思っているあなたこそ、生活を改めないと、破産してしまいますよ」ということが主題です。

結婚して、子どもをつくり、家を買って、保険に入る。

この「自分が思っている普通の暮らし」だったり、「上の世代が当たり前に(?)やってきたこと」を現代で再現するのはほぼ無理。
という主張を、総務省発表の家計調査データを基に具体的に解説しています。

この本では、特に人生の出費として大きい1.結婚 2.住宅 3.保険 4.教育 5.老後 について詳しく解説しています。

具体的に、でもわかりやすく解説してくれたので、とてもアタマに残りました。

以下、簡単にまとめていきます。

第一章:「当たり前」の幸せにはいくらかかるのか(p12~p41)

親世代が「当たり前」のことを普通にできた理由を、本書では、昭和40年代~50年代に購入した不動産価値が値上がりしているから、と述べています。※ちょうど段階の世代が家を購入したくらい?
※逆に昭和60年代~平成初期に住宅購入した人たちは含み損になっているそうです。

逆に現在の現役世代が難しいのは、人口減少によりGDPが伸びず、経済成長しないので給与も上がりづらいから、と述べています。

ただし現状、共働き世帯も多く、サラリーマン世帯でも、世帯年収が2000万円に迫るような世帯が少なくないのも事実。筆者は「収入が少ない人はもちろんだが、多い人でもライフプランニング(何歳でいくらくらいお金が必要で、それにどう備えるかを考えること)」は必須。と述べています。

思った以上にお金もないけど、使おうと思えばいくらでも使えてしまうので、しっかりライフプランを立てよう、というのがこの章の内容でした。

■私の感想
ライフプランニングが重要というのは私もまさにそう思います。
私は「老後資金を貯めるために早く結婚する」と決めていたので、早々に結婚して子どもを作りました。
具体的には、50歳くらいまでに子どもが大学卒業し、そこから10年で老後資金(年800万×10年)を貯めれば年金が減っても生きていけるだろうと計算してました。ただどうやら2000万円ためれば老後は生き抜けると国が発表したので、現在はかなり余裕ぶっこけることがわかりましたが。笑

また、人口減少と言われていますが、そもそも定年延長されると思います(というか、今が老後長すぎ!普通は老後なんて10年程度でしょう)し、女性の社会進出が進めば、そもそも労働者というのはまだまだ減らずにやっていけるはずですから、経済的にはもっと延命も可能だと思っています。

第二章:専業主婦は究極の贅沢~結婚とお金の「当たり前」(p43~p74)

<ライフプランニング例>
34歳年収1500万円(収入上位1.5%)の男性のライフプラン。
「希望通り」の家と車と教育をすると、60歳で2000万円の借金が必要。
一方、奥さんが働くことで、60歳時点で1憶3000万円の金融資産が溜まる。

<女性の生涯賃金(平成17年版 国民生活白書/内閣府発行)>
ずっと同じ会社で育休使って正社員:2億5760万円
子ども生んで退職して他社に転職:2億1790万円
子ども生んで退職してパート勤務:5570万円

<重要ポイント>
・結婚式・新居は予算を決めてからそれ以上の増額をしないようにすること
・共働きで子どもがいない状態が一番金が貯まる状態であることを認識すること
・月々の貯金額も予算化(ルール化)し、必ず貯めるようにすること
・夫婦別会計の家庭が多いが、貯金に関しては夫婦で共同管理(見える化)すること
・一番貯まるのは、夫の金で生活し、妻の金は全て貯めておくこと
※専業世帯でもやっているので、できないことはないハズ

<勤労世帯 年収別の平均家賃(家計調査/総務省)>

世帯年収 住居費
400万~600万 4万9749円
600万~800万 7万8073円
800万~1000万 12万5603円
1000万~1500万 15万2770円

※あくまで平均を表したもの。安ければ安いほどお金は貯めやすくなる


■私の感想

<重要ポイント>のところ、まさにそう思います。
わが家も妻の給料で生活し、私の給料は全額貯金(投資も含む)に回していました。
今は若い頃の貯金(投資)が思いのほか膨らんで余裕が出来たので、非常に余裕があります。

ただ、専業主婦をやめて働け!と簡単に言いますが、実際に大企業には転勤があるのが問題だと思います。
そもそも年収1000万プレイヤーの大企業総合職社員は、転勤するから1000万円もらえているようなところもあるので、この論理に簡単に当てはめるのは違うと思います。
(ただ、転勤があるからこそ、額面以外に家賃補助や家の借り上げ制度が充実しているケースも多い)

ま、最近は賃金水準がそのままで転勤を取りやめている会社も増えていますので、今は労働者的には非常においしい状態だと思っているんですけどね・・・

第三章:マイホームはギャンブル、賃貸は消費~住宅にまつわる「当たり前」(p75~p110)

・持ち家・賃貸のどちらがトクかはケースバイケース。
・持ち家は投資行動(ギャンブル的要素アリ)・賃貸は消費行動なので比較はできない。
・日本は空き家が多く、人口減少もあり、資産価値目減りはやむを得ない
・しかし現在は金利が非常に低いため、投資として損はしづらい

<持ち家のメリット・デメリット>
・手元資金より大きな買い物ができるレバレッジ商品であり、資産を作るチャンスがある
※その分失敗したときの金額も大きい
・天災リスクがある

<賃貸のメリット・デメリット>
・資産としては何も残らない分、住宅とは別の資産での資産形成が必須
・住宅より効率の良い投資ができれば住宅を買うよりも大きな資産が形成できる
・住み替えがしやすい
・失うものが少ないので転居・転職・転勤に対応しやすい

 

■私の感想
持家が良いのか賃貸が良いのか、私も以前まとめました。
レンタルやリースは本当にトクなの?~リベ大を実際の物件で検証 | 自称サイドFIRE かもめんのブログ (kamomen.com)

私は正直、賃貸がなのか持家がトクなのかは、具体的な物件で見比べないと、全くもって無意味だと思い、私の住む地区で検証したのが上記の記事になります。
また、記事内で「持家は家に投資し、賃貸は他で投資する必要があるため、結局持ち家だけがリスクとは言いきれないのでは」という指摘をしました。

個人的には賃貸派の方が経済的に勝てるかどうかは、「持家と同じ物件に住むこと」を前提に計算する必要があると思うため、皆さんが計算される際も、ぜひそのようにされることをおススメします。
(例えば建坪100平方メートルの持家と、専有面積60平方メートルの賃貸物件で経済性を見比べるのはおかしい。比べるなら家の広さ・快適さを比較して比べるべき。)

個人的には家賃補助の手厚い会社もあると思うので、その場合も、実際にどちらがトクなのか、浮いたお金はどうすべきなのか、をしっかり考えると良いと思いました。

ま、私は持家派なんですけどね(そして実際、この10年はつくばエクスプレス沿線で買った方・都心で買った方は賃貸派には買っているでしょう。これからは知りません

第四章:サラリーマンに医療保険はいらない~保険にまつわる「当たり前」(p111~p138)

A:発生頻度高・ダメージ大:回避
B:発生頻度低・ダメージ大:保険でリスク回避
C:発生頻度高・ダメージ小:防止
D:発生頻度低・ダメージ小:保有(無視)
・生命保険金額の死亡保障額は、毎年少しずつ少なくしていって良い
・国民健康保険・傷病手当・高額療養費制度を使えば保険は手厚く入らなくても良い
・がん保険はC分類に該当するので、無理に保険に入らなくて良い(200万円程度で治療が終了するケースが多い)
・保険での運用は効率が悪い

ではなぜ、上の世代は「保険にちゃんと入れ」というか

なんかみんな入ってたし、自分も断り切れずに入ったケースが多く、それはそれで当たり前になってるから

 

■私の感想
なぜ上の世代が保険にちゃんと入れというかについての回答が最高に面白かったです(笑)

私は、一応学資保険・つなぎ年金保険・個人年金保険にも入っていますが、貯蓄機能としてはあまり良くないとのことで残念です。ただ私は資産を最大化しないと死んでしまう病気でもなく、どちらかというと使途が明瞭になっている・自分が死んだら家族に学費・年金を残せるというところが気に入っているので、今更途中解約も考えていないかなぁ。決済はクレジットカードなのでポイントもつくし。笑

とはいえ、まぁどこを切り詰めるかと言ったら保険を切り詰めるのは取組みやすいと思うので、総論は私も賛成です。

実際住宅ローン組んだら団信があるので生命保険も医療保険も見直せますし。

第五章:「教育費貧乏」が急増中~子どもとお金の「当たり前」(p141~p168)

・子ども誰もが大学まで出ることになったのは最近のこと。
・逆説的に親世代は教育熱心な人が多く、子には大学まで行かせた人が多い
・なので現役世代も子を大学に行かせるのが当たり前だと思っている

<子どもの進路と学費>

すべて公立 550万円
中学から私立 1010万円
すべて私立 1662万円

全て私立と全て公立だとその差は1000万円。2人いるとそれだけで2000万円の差になる

<学歴と生涯賃金の比較>

大卒男子 2億8398万円 大卒女子 2億3712万円
高卒男子 2億1411万円 高卒女子 1憶3464万円

<学費の払い方のポイント>
・ただし、親が払ったお金が親に帰ってくるワケではないので、大学だけは奨学金を利用するというのもアリ(そしてそれがグローバルスタンダードではある)
・老後資金を削ってまで、効果があるかもわからない習い事にお金を払いすぎるのはナンセンス

■私の感想
子どもの教育費は聖域と言われることもありますが、実際にコスト管理は重要ですよね~。
私は私立だから良いとか、公立だからダメだ、と思うつもりは毛頭ありません。というか、子どもってよほどのことがなければ、大人と同じレベル感までは育つと思っています。

実際、親ができることって「環境を整えること」であって、「子どもが成長するかどうかは最後は子ども自身」だと思っています。
以前の記事でも書きましたが、環境を整えただけで誰でも一流人材になれるワケではありません。なれる可能性が少し高まる程度だと思っておいた方がいいと思います。
小学校受験・中学校受験を選択する前に知っておいた方がいいこと | 自称サイドFIRE かもめんのブログ (kamomen.com)

自分の老後資産をかなぐり捨ててでもそこに全ツッパする
さらにそれでお金が足りないと他人や社会のせいにする
というのは、私はやりませんが、世の中にそう考えている人も少なからずいそうな気はします。笑

第六章:いくらあれば、安らかに死ねるのか~年金と貯蓄にまつわる「当たり前」(p169~p199)

・年金がもらえるかどうかでいうと、もらえる仕組みにはなっている。
・しかし、支給額が減るか、若者の負担額が増えるのは間違いないであろう。

<老後に必要になるお金/2011年家計調査(総務省)より>

食費 83万円
住居 20万円
保険医療 20万円
教育娯楽 30万円
雑貨・交通通信 133万円
年合計 286万円
月額 23.8万円

※賃貸派の場合、別途賃貸費用が60~200万円ほど発生する

老後が30年間あるとすると、286万円×30年間=8580万円が必要
年間200万円年金収入があると、200万円×30年間=6000万円は収入があるので、
2580万円は手出し資金が必要になる。

・実際にサラリーマンには退職金があるのでそこで賄う
・適切に投資をしてコツコツためておく
ことで十分にペイできる金額である。
というか、1992年からの「失われた20年」でも、十分に年5%程度のリターンはとれている。

要するに、年収1000万円稼げるくらいのサラリーマンであれば、退職金と計画的な投資をすることで、十分な老後資金を確保することはできる。

 

■私の感想
以前の記事で老後資金について計算してみました。

厚生年金=平均年収×勤続年数×0.005481 という計算ができますので、
夫婦で平均年収1000万(500万×2)×40年勤務×0.005481とすると、220万円/年 厚生年金がもらえることとなります。
さらに、基礎年金が78万円×2人=約150万円/年 もらえますので、
基礎年金150万円+厚生年金220万円 = 370万円/年(30万/月)はもらえます。(計算上)
この段階でも十分に老後資金は賄えそうです。

 

さらに上の章でも述べましたが、正直、定年はもっと上の年代まで伸ばすべきだと思うんですよね。
もちろん、職業選択の自由があるので、好きなタイミングで辞めようが、何歳まで働けば良いかとか、自由に設計すればいいと思うんです。

ただ、現在65歳で定年して、そこから現役世代と同じくらいの年数を無職として過ごして、医療費も安いのって、いくらなんでも無理がありますよね。
会社も75歳くらいまでは雇うようにした方がいいと思うんですよね~。
逆説的に言うと、65歳以降になると役員クラスでもない限りは正社員として働くことができませんが、個人的にはそれも年齢を起因とした差別になる、という時代が来るのではないかと思っています。

実際に定年が伸びれば、社会保障費もかなりの金額で浮く・また徴収できるようになりますし、それは何よりも若い世代への助けになります。

最近は政治家も「若者世代に金を!」「もっと子どもに金を!」と喧伝されて自己満足に浸っている方が多いですが、ぜひ「定年延長して社会みんなでもっと金を循環させよう!」「ベテラン世代が若い世代のためにひと肌ぬごう!」と言ってくれる政治家が出てくれることを期待します。
これに関しては、若い政治家がいうよりも、高齢層の政治家が言ってくれた方が説得力ありますよね^^

全体を通してのまとめと感想

なるほど、10年前の本と思えないくらい、しっかり体系化されてまとめられていました。
特に「なぜ上の世代にとってはこれが当たり前なのか」を書いていたところが面白かったです。

「上の世代では当たり前だったこと」って、意外と当たり前じゃなかったり(兄弟全員が大学に行ってたワケではない・保険選びなんて流されて入ってた人が大半っぽい)、老後資金は昔の世帯以上にしっかり貯めておく必要がある、というところは、実感としてはありましたが、データで見ることができたので、とても面白い本でした。

 

ただ私は常々言っていますが、世帯年収1000万て、別にたいして特別なレベルではありません。

大げさな話、夫婦で期間工をやれば、どの世帯でも到達できるレベルです。

これは別に期間工をバカにしているワケでもないですし、年収1000万を一人で稼ぐことができる人をバカにしているワケでもありません。

ただ、1000万というと、何かものすごいことを達成したような気持ちになる方が少なくないようなので、1000万程度ですと、何でも好き放題生きていけるものでもないよ、というところは認識して生きていくと良いのではないかなと思っています。

 

実際、家や教育には、かけようと思えばいくらでもお金をかけることができます。

たかだか1000万円程度の年収で、都心のマンションに住んでみたり、それと同時にインターナショナルスクールに子どもを通わせてみたりするのは、正直行って分不相応すぎます。

エリートであることは事実でしょうし否定もしませんが、そのレベルの生活は開業医とか自営業の成功者がするものです。。。

年収1000万円程度は、上位ではありますが、勝ち確レベルではありません。

もちろん、控除される額も大きいですし色々な助成も受けづらいのは事実ですが、それでも何より一定以上に稼ぐ力があるのはスゴイこと。

その稼ぐ能力を、稼ぐだけでなく支出コントロールにも上手に充てることで、人生が3倍くらいは楽しくやっていけると思います。

 

適切なライフプランニングを受けることで、自分が何をすべきかを見極めることに繋がると思うので、私も良さそうなFPさんがいたら受けてみたいなーと思いました^^

 

改めてのご紹介になりますが、今日は以下の本の内容をまとめてみました。

平易に実例も多く、見事にまとめられていてとても読みやすいので、ご興味がある方はぜひ手に取ってみてください^^

私の住んでいる自治体では図書館にも置いてありましたので、まずはそちらを探してみるといいかもしれません。

 

 

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↑私かもめんは老後資金をidecoの米株インデックスで準備しています↑


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